足の外科センター

専門外来 足の外科センター

(毎週火曜日 9:00~13:00、 15:00~17:00)

医師名 吉本 憲生(よしもと けんせい)

経歴

2008年 九州大学医学部卒業
2010年 九州大学医学部整形外科学教室入局。関連病院にて研修。
2018年より 至誠会第二病院整形外科・足の外科センターにて勤務。
2021年より 同院足の外科センター長。

経歴

  • 日本整形外科学会
  • 日本足の外科学会
  • 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
  • 日本骨折治療学会
  • 日本リウマチ学会
  • 関東足の外科研究会(世話人)
  • アメリカ足の外科学会(AOFAS)

足の外科センターはで足・足関節の病気やケガを専門的に診断し治療します。保存治療から手術まで幅広く対応しています。
保存治療として薬物治療、装具、リハビリテーションを中心とした治療を行っており、保存治療では症状が改善しない場合や保存治療が無効と思われる場合に手術を行っています。手術件数は足の外科疾患のみで年間200例以上であり豊富な経験を元に手術を行っています。
また、日常診療に加えて臨床研究も積極的に行っており国内外での学会発表や論文執筆等を通して情報発信を行っております。
お困りの方は以下に対象疾患、代表疾患の例を挙げています。
当院ではPRP治療も行っておりますので興味がある方は気軽にご相談ください。

足の外科対象疾患

慢性疾患
  • 後脛骨筋腱機能不全(おとなの扁平足変形)
  • リウマチ足
  • 糖尿病足
  • 麻痺足(下垂足など)
  • 足部遺残変形(内反足など)
  • 陳旧性足関節外側靱帯損傷(捻挫後遺症)
  • 陳旧性足関節外果裂離骨折(捻挫後遺症)
  • 変形性足関節症
  • 外反母趾
  • リスフラン関節症
  • 強剛母趾(変形性母趾MTP関節症)
  • 距骨離断性骨軟骨炎
  • 距骨壊死症
  • 距骨下関節症
  • アキレス腱付着部症
  • アキレス腱症
  • 陳旧性アキレス腱断裂
  • 足底筋膜炎(足底後方の痛み)
  • 足根管症候群
  • 足根骨癒合症
  • 有痛性外頸骨
  • 有痛性三角骨
  • 長母趾屈筋腱鞘骨膜炎
  • 開張足(足底前方の疼痛)
  • 母趾種子骨障害
  • モートン病       など
外傷
  • 足関節外側靱帯損傷(足関節捻挫)
  • 足関節外果裂離骨折(こどもの足関節捻挫)
  • 二分靱帯損傷(足の捻挫)
  • リスフラン靱帯損傷(足の捻挫)
  • 楔状骨間離開(足の捻挫)
  • 距骨骨軟骨骨折
  • 足関節脱臼骨折
  • 脛骨天蓋骨折
  • リスフラン関節脱臼骨折
  • 舟状骨骨折
  • 距骨骨折
  • 踵骨骨折
  • アキレス腱断裂
  • 腓骨筋腱脱臼
  • 後脛骨筋腱脱臼     など

代表疾患

1、外反母趾

外反母趾は母趾が小指の方に曲がってくる変形です。原因には、足の形、足に合わない靴、ハイヒールなど様々な要因が考えられています。

おもな症状は母趾や足底のたこによる痛みですが、重度の変形では母趾での踏み返しがうまくできないため歩行のバランスが悪くなり様々な疾患の原因になる可能性もあります。

保存治療としては筋力強化、ストレッチ、インソール、矯正装具などがありますが保存治療での変形治癒は基本的には難しい疾患です。整容的な問題で手術を希望される場合、日常生活に支障がある場合や重度の変形がある場合は手術の適応があります。

当センターでの手術は軽度の変形では第1中足骨遠位骨切り、重度の場合は近位骨切りやLapidus法を行っております。手術時間は外反母趾単独であれば15分~1時間程度です。いずれの術式も術翌日から歩行可能ですが、普通の靴が履けるのは術後約2か月程度かかります。入院期間はリハビリの進み具合によって変わりますが最短3日、長期間の入院を希望される場合は1カ月程度です。

外反母趾の重症度
外反母趾の重症度2
第二MTP関節脱臼
第二MTP関節脱臼2
2、扁平足変形 / 後脛骨筋腱機能不全
扁平足変形 / 後脛骨筋腱機能不全

成人期の扁平足変形は後脛骨筋腱やスプリング靭帯などのアーチ支持機構が破綻することによって徐々に変形が進む疾患で後脛骨筋腱機能不全とも呼ばれます。

おもな症状は足首のうちくるぶし周囲の腫れと痛みです。変形が進むと外くるぶし周囲にも腫れや痛みが生じます。インソールや筋力強化などの保存治療を行っても症状が改善しない場合や変形が重度の場合には手術の適応があります。

手術は変形に応じて長趾屈筋腱移行術、踵骨内側移動骨切り、外側支柱延長術、スプリング靭帯再建術などを組み合わせて行います。術後3~4週で装具をつけて歩く練習を開始し、術後2~3カ月で普通の靴が履けるようになります。入院期間は通常1カ月程度ですが、松葉杖による歩行が上手にできれば早期退院も可能です。

3、足関節捻挫 / 足関節外側靭帯損傷

足を内側に捻ったり、段差を踏み外した際に受傷し、足首の外側にある3つの靭帯損傷が生じます。症状は主に足首の外くるぶし周囲の腫れと痛みです。受傷早期はギプス固定やサポーター固定を行い、リハビリでの筋力強化などを併用して治療します。一方で陳旧例、リハビリを行っても症状が改善しない場合や変形性足関節症、距骨の軟骨損傷を認める場合には手術の適応があります。

手術は関節鏡を利用し残存した靭帯を修復します。手術時間は10~15分程度です。術翌日から全荷重歩行可能です。入院期間は3~4日です。

足関節捻挫 / 足関節外側靭帯損傷
4、強剛母趾

強剛母趾は母趾の付け根の関節の変形性関節症です。母趾背屈時や歩行時の母趾の付け根の痛みが特徴的です。保存治療としてはインソールやリハビリでのストレッチ・筋力強化を行います。保存治療の効果がない場合や疼痛が強い場合は手術の適応があります。

強剛母趾の手術はcheilectomyと呼ばれる骨棘切除、関節固定、人工関節置換術、第1中足骨の骨切り術などがありますが当センターでは基本的にcheilectomyを行います。

Cheilectomyは手術時間が短く(15分程度)、術翌日から手術をした足に体重をかけて歩行可能であるという利点があります。また、重症例に対しても他の術式と比較して遜色ない十分な効果が期待できることがすでに報告されており、当センターでの治療成績を見ても重症例に対しても有効と考えています。入院期間は3日~1週間程度です。

強剛母趾
強剛母趾2
5、変形性足関節症

変形性足関節症は足首の形態異常、ねんざの繰り返し、骨折などの外傷が原因となり足首の関節が破壊される疾患です。主な症状は足首の周りの腫れや痛みです。保存治療としてはインソール、サポーター、鎮痛剤による疼痛コントロールなどがありますが保存治療で正常な関節に戻ることは基本的にありません。保存治療の効果が乏しい場合は手術の適応があります。

手術は変形の程度、変形性関節症の原因によって術式が変わります。ねんざを繰り返している方で変形が少ない場合は関節鏡を用いた靭帯修復を行う場合もあります。中等度の変形に対しては脛骨骨切りや踵骨骨切りによるアラインメント矯正を行い、重度の変形に対しては関節鏡を用いた小侵襲での関節固定術や直視下での関節固定術を行います。
術式にもよりますが術後2~4週間で徐々に手術した足に体重をかけ始めます(靭帯修復に関しては足関節外側靭帯損傷の項を参照してください)。体重をかけ始めるまで入院することをお勧めしていますが松葉杖歩行が上手にできる場合は短期入院も可能です。

6、三角骨障害 / 足関節後方インピンジメント
三角骨障害 / 足関節後方インピンジメント

三角骨障害は足首の後方に存在する三角骨と呼ばれる副骨がつま先立ちやインステップキックの際に周囲の組織に挟み込まれて痛みを生じる疾患です。三角骨以外にも距骨後突起や足首の後方の靭帯、腱などがつま先立ちの姿勢で周囲の組織とひっかかって痛みを生じる場合もあります。保存治療を行っても症状が取れない場合は手術の適応があります。

手術は関節鏡を用いた5mmの傷2つでひっかかりの原因を取り除きます。手術時間は30分程度です。術翌日から通常の靴で歩行可能となり早ければ術後1週程度でスポーツ復帰可能な場合もあります。入院期間は通常3~4日程度です。

7、距骨骨軟骨損傷

距骨骨軟骨損傷とは骨折や捻挫などの際に距骨にストレスが加わり血流障害を起こし、軟骨が剥がれ落ちる病態です。運動時・歩行時の足首の痛みが生じます。急性期は保存治療の適応がありますが、急性期を過ぎて痛みが残っている場合は手術が必要になることがしばしばあります。特に足関節外側靭帯損傷を伴う場合は病気が進行するリスクが高くなります。

手術は関節鏡を利用し損傷部の骨を刺激して骨の再生を促す治療や自分の骨を移植する方法などがあります。重症度や病変の大きさによって手術方法が変わりますが、概ね術後1か月で手術した足に体重をかけ始めます。松葉杖を上手に使える方であれば術翌日での退院も可能です。

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